田窪 大祐さん(ロード)

会社員・一級建築士

「内向的な強み」を武器にする。会社員ロードが評価を10倍にした戦略的な振る舞い

1. 資格を取っても変わらなかった「くすぶっていた自分」

2014年、念願の一級建築士を取得。しかし、資格を取れば人生が変わると思っていた期待とは裏腹に、現実は大きく変わりませんでした。

当時は極度のコミュニケーション苦手意識がありました。会話が続かず、現場監督当時は職人さんと阿吽の呼吸でやり取りしたり、情に訴えて物事を動かしたりするスタイルが本当にしんどかったんです。内勤になっても人との関わりがなくなるわけではありません。資格とは違う所に根本的な原因があるはず、でも何をどうすれば…と、ずっとくすぶっていました。

そんな中、2018年にウェルスダイナミクスと出会い、自身のプロファイルがロードであることを知りました。

2. 「外向型の成功法則」を捨て、スチールを極める

ロードの特徴を読んだ時、過去の失敗の理由が分かって感動しました。世の中は外向的で頭の回転が速い人がうまくいくと思っていましたが、そうじゃない道もあるんだと気づけたんです。そのあと最初の1年間は、自身の外向性の無さを知りつつも実証していくために、あえて宴会部長を買って出るなどもし、最終的には「スチールの強みに振り切る」覚悟を決めました。

  • アドリブを避け、徹底的に準備する
  • 会話ではなく「文字ベース」でロジックを組み立てる
  • 深く考え抜き、精度の高い答えを出す

これらを意識し始めた結果、周囲から「お前、すごいな」と評価されるようになり、現場監督時代と同じ努力量でありながら、評価は10倍になり、役職も一気に3段階上がりました。

3. ロードの「価値」を届ける戦略

ただやっているだけでは気づいてもらえません。特にスチールは、目立ちにくいタイプです。だからこそ、あえて僕は自分の価値を同僚に提供し、その同僚が別の場所で『田窪がいないと無理だった』と広めてくれるような動きを意識しました。世の中には、技術が好きで自分の中に閉じこもっている優秀な技術者がたくさんいるはずです。

自分の得意な「裏側で深く考え、仕組みを作る参謀的な動き」に徹し、それを外向的なタイプの人に橋渡ししてもらうことで、勝手に評判が積み上がっていく好循環を作ることを意識しました。また、ブレイズ側(現場監督達)はスチール側の動きが苦手なことも理解していましたので、「苦手を難なくこなすアイツはすごい、アイツのおかげでウチの現場はうまくいってる」と感じてもらえるよう動きました。そうすることで、ブレイズの人はいろんな人に伝えてくれて、知らない所で勝手に評価が拡大しました。現場監督時代に僕をクビにした上司ですら、今は僕を一目置くようになりました。

4. 情熱を仕組み化する。予備校講師としての新たな挑戦

2023年からは、自身の経験を活かし、建築士試験の予備校講師としての活動も開始しました。教科書の内容を、機転を利かせたり、アットホームな雰囲気づくりをしたり、モチベーションを上げながら教えるのではなく、『なぜそうなるのか』を徹底的に調べ上げ、メカニズムを噛み砕いて教えます。その結果、初年度登壇から、他の先生達を差し置いて、校舎の担当生徒の合格率1位になりました。また、校舎のエリア(関西)合格率は2位でした。準備はコツコツと大変ですが、自分の知識を価値に変えて届けることに情熱を感じています。

これからウェルスダイナミクスを学ぶ方へのメッセージ:

外向的が評価されがちな社会ですが、自分の内向的な側面を認め、受け入れることからすべてが始まります。特にスチールの人は、インプットに走りがちですが、『誰に価値を届けるか』を意識してみてください。いきなり社外へ飛び出すのが怖ければ、まずは社内の誰か一人でもいい。その一人に深く貢献し、信頼を得ることで、自分の価値は広がっていきます。

僕も今でこそ、顧客複数名を一度に対峙して、一人でプレゼンして交渉までできるようになっていますが、いきなりは無理でした。できる範囲の小さい規模、隣の同僚一人に対して、強みを活かした小さい価値提供から始めてます。成功を積み重ねて、少しずつ大きくし続けて、何年もかけて、今があります。

プロファイルは目的ではなく、あくまで手段。自分の強みを正しく理解すれば、会社員という立場でも、もっと自由に、もっと高く評価される場所へ行けるはずです。